ドイツでだいぶうつになってます

東京産まれ東京育ち。小学生の息子ふたり。思ってることを書き留める。

今、猛烈にプレゼント文化から解放されたい。

 

ドイツには環境配慮に関しての意識が高い人(特に若年齢層)がもともと多く、

グレタさん登場以降は更に盛り上がっている。

マイ水筒やお買い物バッグなどを携帯するのは2006年頃で当たり前だったし、最近は、コーヒーを take away する際にマイカップに入れてもらう(容器分が安くなる)人がぐっと増えた。また、公共交通機関の運賃もぐっと値下がりした。

もはや一部の人が励むものではなく、市が民間をしっかりと巻き込んで努力をしていて高価が上がっている。

そして、ドイツのもともとある土壌として、「〇〇をすると変わり者と思われるかな?」とか周りの目を気にする文化が無いし、いい意味で他人に興味がない人達なので、個々が自由に振る舞う空気がある。自分単位の行動を変えること・人と違うことをすることに戸惑いがないから流れが起きやすいのかなと。

 

わたしはドイツ生活1○年。

贈り物をもらうのがすっかり苦手だ。

滞在許可を発行してもらったのだからと、ドイツ人の価値観を前向きに学んできたと思う。それは、無駄に買わないし買わせないというやり方。

ドイツ人は、消費することそのものにかかるコストを真面目に分析しているので、悪く言えばプレゼントのラッピングなどはそっけないし、贈るもののチョイスも日本とは全く違う。

 

自分が30年近く日本に住んでいて、当たり前だった価値観は、「プレゼントはありがたく頂くのが礼儀」というもので、言葉や理屈としては覚えている。

しかし、日本社会もそろそろ違う価値観を認めてもいいんじゃないか?

認めるって、別に全員がなにかを変えるとかそういう意味ではなくて、

皆違う価値観を持っていることを認めて尊重するということ。

 

まさに今、日本人からコストがかかったプレゼントを渡され困惑している。

何も求めていないという人ほど、内心はなにかを期待していて

それが満たされないと勝手にがっかりしている。

久々に、そのオーラ満載のブツを貰ってしまった。

友人でもなく家族でもない相手からだ。

気持ちだけいただきますねと伝えて一旦返却した。

そのあと、ものすごく心が軽くなったのに、気がついたら机の上にまた置かれてしまった。ダメ押しでメールも受け取り体調が悪くなってきた。

 

悩んだ末に、近隣の心身障害者施設に寄付しようと思っている。

そこには、様々な理由で就学や生活に困難をきたす子供とその家族、また、就労することが難しい成人などが住んでいるので役立ててもらえるはずだ。

 

今回のプレゼントだけは、自己満足だってこと、本人に伝えたい。

 受け取りたくないという気持ちを尊重してもらえないっておかしくないですか。